009 SUKHNA - ROVO(LIVE at 京大西部講堂 2004)
ROVO / SUKHNA(LIVE at 京大西部講堂 2004)
3×4も4×3も12であるという事を、演奏だけで表している曲。
曲全体を通して言えば12/8。8分音符が12個で1小節。
前半は
〇××〇××〇××〇××というアクセント。
それが後半に
〇×××〇×××〇×××になる。
しかも、芳垣さん(右ドラム)が前半のビートで残る中(6:54)、岡部さん(左ドラム)が後半のビートで入ってきて(7:11)、3×4と4×3が同時に鳴り、
スパン!と全体が4×3のエイトビートに移行して、スピード感がグッと増す。
こんな面白いギミックがある曲なのに、以前は何故かモノラルで上げられていた。
ひねくれ者のリズム馬鹿としては、前半から4×3で通して乗ってみたり、あるいは3×4で最後まで通してみたり、
前半を4×3、後半を3×4と逆にして乗ってみたり、色んな遊び方が出来る曲。
ライブのVJさん(迫田悠さんが好きだった)は、よくこの曲で三角錐(ピラミッド)の映像を流してました。
バンドとして一番脂が乗ってる時期のライブです。
そして、このSUKHNAが収録されてるスタジオアルバム「FLAGE」がまた、とんでもないアルバムで、
アルバム各曲の平均点では近いレベル、あるいは上の物もあるんだけど、とにかく神曲が目白押し。
人生を変えるほどの衝撃を受けたアルバムは何枚かあるが、これは確実にそのうちの一枚。
その冒頭を飾るこのCanvas、前半は打楽器類がごっちゃりしてるんですが、5:50過ぎくらいからの、二人のドラムがたまらない。
ずーっと踊っていられる。
ある友達が、確かこの曲のライブ音源を聞きながら「まだ行くのか!」「まだ行くのか!」を連呼し、
最後には「展開っていらないんだな」と言った事が忘れられません。
(展開しまくるプログレも好きですけどね!)
スタジオアルバムだとImago、Pyramid、Flage、Mon、時代飛んでRavo、
ライブ盤だと2003年の二枚組at日比谷野音ワンマン(2004年の野音DVDもいい)、記事冒頭の2004年京大西部講堂あたりが鉄板。
ロックじゃなくたって、このテンション、この破壊力。
芳垣&岡部両氏のツインドラムは、それだけで丼メシ無限にいけるやつ。