srk33’s blog

主に音楽について。

011 土星の環とスーフィズム。

 

 

土星探査機カッサーニが撮った膨大な写真を動画化した、そのあまりにも綺麗な映像に鳥肌が立った。

 


4K Saturn Cassini Photographic Animation (updated)

 

 

Samuel Barberの「弦楽のためのアダージョ」が、神秘的な美しさに香りを添えている。

 

 

 

ふと、部屋で、まだ聴いてない中古CD群の中から、ロマミュージックのリミックスものを見付けた。

 

買った時には気付かなかったが、参加してるリミックス陣の中に、Mercan Dedeの名を見付けた。

 

 

彼はトルコのネイ(葦笛)奏者兼DJで、スーフィズム(イスラム神秘主義)の伝統音楽と現代音楽の橋渡し役。

 

 

スーフィズムは、全ての天体、この星における水、体内の血…すべて回って循環している事に思想の根幹があり、セマと呼ばれる、クルクルと回り続ける踊りが特徴的。

 

 


Fransa'da Türk Mevsimi - Mercan Dede (Açılış Konseri)

 

 

彼の音楽には、よくディジュリドゥ(アボリジニの伝統楽器で、世界最古の管楽器)の音が使われていて、

音色だけでなく、その独特な循環呼吸という奏法や、吹き続けてると得られる瞑想感にもシンパシーがあって使っている気がする。

 


Mercan Dede - Ab-i-Hayat

 

 

 

音楽におけるグルーヴとは、リズムという出発点から描かれる円の軌道の違いと、その軌道の道中でのスピードの変動から成っている。

 

一周の円を描くペンの動きやスピードが一定なものだけではないのだ。 

 

 

 

吸い上げられたまま還ってこない税金、はぐらかしの国会審議、その他滞ってる全て、様々な要因で自分自身に打ちのめされる日々の中、

 

偶然にも、土星の環からのスーフィズム、そして自分の音楽観が繋がった。

 

たとえ誰にも伝わらなかろうと、これは間違いなく、私が私であるが故の導き。

 

どれも偶然であり、必然だろう。